| 治療には、急性出血例に対する緊急治療と、待機予防的に行なわれる治療の2つがあります。
1.緊急治療
まず出血による全身状態の安定を図ることが大事です。輸液にて循環血液量(全身をまわる血液量)の維持や、出血に応じて輸血なども施行します。そして、出血部位を調べるために、緊急で内視鏡検査を行います。
静脈瘤の破れている部位が見つかったら、そこを輪ゴムで縛ったり、硬化剤と呼ばれる血管を固める物質を投与して止血をします。しかし出血量が多く、内視鏡をやっても、血だらけでどこから出血してるかわからない、という場合にはSBチューブとよばれる風船を食道に入れてふくらませ、食道を内側から圧迫して止血を試みます。そして、とりあえず止血をした後に後日、残った静脈瘤をきちんと治療します。(2.予防的治療へ)
2.予防的治療
療静脈瘤が破裂しそうな場合、破れる前に治療を施します。
- 内視鏡的静脈瘤結紮術EVL:内視鏡から、輪ゴムを使って静脈瘤を縛ってつぶします。
- 内視鏡的硬化療法EIS:血管内を硬める物質を静脈瘤に注射します。
通常これらの治療を組み合わせて行うのが一般的です。
治療を行った後も定期的に内視鏡検査を受けて、再発がないかをチェックします。
また、静脈瘤ができた原因(肝疾患)に対しても検査・治療が必要です。
治療前 治療後
内視鏡的静脈瘤結紮術EVL
|