大腸がん取扱い規約

解剖学的事項

大腸の定義

大腸を次のごとく7つの領域に分ける。

(1)盲腸(C)

回盲弁以下の嚢状部で上行結腸

(2)上行結腸(A) との境界は回盲弁の上唇の高さとする。

盲腸に続き右結腸曲に至る部分をい

(3)横行結腸(T)

右および左の結腸曲に挟まれた部分をいう。

(4)下行結腸(D)

左結腸曲からS状結腸起始部(ほぼ腸骨稜の高さ)に至る後腹膜に固定された部分をいう。

(5)S状結腸(S)

下行結腸に続く部分で、解剖学的には腸間膜を有する部分を呼ぶのであるが、外科的には下記の直腸S状部を除外し、腸間膜が生ずる部分より岬角の高さまでとする。

注:直腸S状部:岬角の高さより腸間膜が終わる第2仙椎下縁の高さまでの腸管、解剖学的にはS状結腸であるが、外科的には直腸S状部と呼ばれ、直腸の一部として扱われている。その理由は、外科的に重要な意味をもつ脈管系が腹膜反転部より口側の固有の上部直腸と同一であり、手術に際してS状結腸よりもむしろ直腸と考える方がよいからである。

(6)直腸(R)

解剖学的には腸間膜を失った第2仙椎下縁の高さ以下であるが、外科的には直腸S状部を含み岬角の高さより恥骨直腸筋付着部上縁までとする。

  1. 直腸S状部(Rs):岬角の高さより第2仙椎下縁の高さまで。
  2. 上部直腸 (Ra):第2仙椎下縁の高さより腹膜反転部まで。
  3. 下部直腸 (Rb):腹膜反転部より恥骨直腸筋付着部上縁まで。

注:腹膜反転部は、直腸内腔ではほぼKohlrausch皺壁(middle Houston valve)の位置に相当する。

(7)肛門管(p)

恥骨直腸筋付着部上縁から肛門縁までの菅状部をいう。

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