胃カメラとは

胃カメラ( 上部消化管内視鏡 )

「胃カメラ」の正式名称は「上部消化管内視鏡」といいます。カメラ(内視鏡)を口及び鼻から、食道→胃→十二指腸の中に入れて、先端についている超小型のカメラで中の様子をテレビ画面に映し出して観察するものです。

技術の進歩により、内視鏡はとても細くなってきましたが、人間は異物が咽頭(のど)に触ると反射によりそれを吐き出そうとします。(無意識)その反射はいくら抑えようと思っても自分ではどうしようもなく、リラックスリラックスと自分に言い聞かせてもかえって堅くなってしまい辛くなってしまうのです。

胃カメラのイメージは?

みなさん胃カメラはつらいと思っているでしょう?次のアンケート結果を見てください。これは『胃腸.jp』サイトでの『胃カメラに対する意識調査』です。

このように胃カメラを「辛い・苦しい・怖い」と考えている方は非常に多いのです。
このような先入観による恐怖心がより一層胃カメラへの道を閉ざしてしまうのです。

胃カメラはなぜ辛いの?

では胃カメラの何が辛いのでしょう?『胃腸.jp』で行った『胃カメラに対する意識調査』を見てみましょう。

『胃カメラを受けたことのある269人に対しての意識調査』の結果を見ると辛さの原因がよくわかります。

つまり胃カメラの辛さは

  • 胃カメラに対する恐怖心
  • のど、鼻を通過する反射 なのです。

胃カメラ検査の頻度

『胃カメラ検査』はどのくらいの間隔が妥当と考えているでしょうか?『胃腸.jp』での『胃カメラに対する意識調査』を見てみましょう。

「1年に一度は定期検査が必要」と考えている人が約半数おり、半年~2年以内に一度は必要と考えているトータルの人数は、全体の3/4を超えています。

このようにアンケートの結果から『被検者の多くは疾病の心配から定期的検査の必要性を感じているものの、内視鏡検査を辛く苦しいものと認識しており、鎮静剤投与下の楽な検査を副作用の危険性が少なければ要望している。』とまとめられると思います。
胃がんは早期に発見すればほぼ完治できます。40歳を超えたらなるべく1年に1度は胃の検査をすることをお勧めします。

胃の内視鏡下生検とは

胃の粘膜における組織の変化を診る為に、(簡単に言えばガンかどうかを見分けるために)患者から生体の一部を採取(潰瘍やポリープ、粘膜のあれた部分より)してその組織を顕微鏡や化学的検査などで調べて、病気の診断や経過予後の判定の助けにする検査です。
一般的に下記の表のように分類されます。内視鏡検査の際に採取された組織は検査機関の病理学の専門医によって確実に診断され提出後約5日~10日ほどで最終結果が届けられます。

Group分類 定義 主な対応病変
Group I正常組織および異型を示さない良性病変 正常、過形成性ポリープ、炎症、びらん・潰瘍
Group Ⅱ 異型を示すが良性と判定される病変 再生異型、(腺腫)
Group Ⅲ良性と悪性の境界領域の病変 腺腫
Group Ⅳ 癌が強く疑われる病変 材料などの要因による限界で癌と断定できないもの、(高度異型の腺腫)
Group V 癌と断定

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